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外国から子供を連れ戻し一緒に暮らしたいのですが・・・

2014/11/13

相談者: 夫 30代後半 青森県 会社員
妻: 30代前半 専業主婦
結婚歴: 9年
子供: 長男 5歳

家内がドイツ人でドイツへ5歳の息子を連れて帰ってしまいました。現在ハーグ条約を使って日本に息子を返してもらえるように申請中です。ドイツで弁護士を雇い、これから子の返却の裁判がドイツで始まります。ハーグ条約は、子供を元々定住していた国へ返しなさいというものなので、そのドイツ人弁護士が言うには、ほとんどの可能性で息子は日本に帰って来れるとのことです。

彼女が日本に息子を連れて帰国してから何処かへ蒸発する前に、それを事前に法により阻止することはできるのでしょうか?
夫婦が別居することは一般的に起こりうることですし、子供に対しては婚姻中の夫婦は子供に対してそれぞれ親権を持っていますので、略取または誘拐の罪にあたる場合を除き、どこかに蒸発することを法により阻止することはできないと考えられます。

奥さんの立場から考えると、奥さんは、まずは日本で離婚を成立させる必要があります。そうでないと、何回、息子を連れてドイツへ帰ったとしても、その度にハーグ条約により、日本に連れ戻されてしまいます。

そこで、旦那さんがまずしなければならないことは、奥さんに勝手に離婚届を提出されないようにするということです。その為に、本籍地等の市区町村役場に、離婚届の不受理申出手続きをしておきましょう。
(参考)勝手な離婚届の提出の阻止

協議離婚ができない以上、奥さんは日本で離婚したければ、調停をしたり裁判をしなければなりません。まずは調停をしなければなりません(調停前置主義)から、裁判所などで旦那さんは奥さんや息子さんと会うこともあるでしょう。

そのようなことからも、奥さんが蒸発してしまい全く連絡も取ることができない・・・というような状況になることは考えにくいと思います。

彼女と別居することは構いませんが、彼女は日本語もろくに話すことができず、息子が産まれてから5年間、今まで働いた経験もありません。そのようなことを考えると、息子の生活環境の変化が余りにも大きすぎて息子が可哀想で仕方ありません。

また、かつて私は彼女からDVを受けたことがあり、そのときに私の腕が青アザだらけになった時の写真は証拠として何枚か保存してありますが、それが息子に及ばないかどうかも心配です。

彼女との別居は構いませんが、彼女が宣言している子連れ別居を実行される前に、事前に私が監護権を頂いておくことは可能なんですか?

息子のためなら今の会社勤めをやめて実家の跡継ぎをして息子の監護を優先しようと思っています、ちなみに父母は健在で家も隣に住んでいて、いつも息子の面倒を見てくれていました。それと彼女には精神科からの診断で心気症や精神疾患などがあり、精神が不安定な状態です。

子の監護者の指定調停手続きを利用することができます。話し合いがまとまらずに調停が不成立になった場合は自動的に審判手続きが開始され、裁判官が一切の事情を考慮して審判をすることになります。

これ以外にも、両親が別居中で子の引き渡しについての話し合いがまとまらない場合や話し合いができない場合は、子の引き渡し調停手続きも利用することができます。この場合には、原則、子の監護者の指定の申し立てもすることになります。

これらの手続きにより、監護権を求めていくことができます。その際に、前述されたDVの事実、旦那さんに対する電子メールでの脅迫、奥さんに関するウィークポイント(日本語を話すことができない、働いたことがない、精神疾患がある等)、自分を取り巻く環境の方が子供の発育には適していること(家業を継ぐことによって子育てを優先できること、父母の協力を得られること等)を実際の証拠等も交えながら調停員の方に説明していく必要があります。

彼女には今は息子とドイツに定住すること以外は考えられない様なので、必ず離婚を求める裁判をしてくると思います。父親が親権を取るのはかなり難しい様ですが、私はどのようにしたら良いのでしょうか?
「母親優先の原則」がありますので、父親が親権をとることは一般的には難しいと言われます。父親が親権をとるためには以下のことがポイントになります。

  1. 「子供が母親と暮らしていると子供にとって良くないこと」
  2. 「父親である自分と暮らした方が子供は幸せであるということ」

上記で母親についてのウィークポイントがいくつか挙げられておりますが、それを裏付ける証拠集めも必要です。また、父親と暮らした方が子供が幸せであると言うためには、旦那さん側を取り巻く環境と共に、子供との同居実績も重要になってきます。

その為には、可能であれば、離婚の話を開始する前に、ある程度の期間、自然な形で子供との同居実績を作っておくことが望まれます。そのような状態をしばらく作っておくことができれば、旦那さん側での「現状維持の原則」が働き、旦那さん側が親権を取ることができる一つのポイントになるでしょう。

あらかじめ申し上げておきますが、調停等が開始された段階で無理やり子供を連れ去るなどということはしてはいけません。そのようなことをすると印象が悪くなり調停等においても不利になるでしょう。

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