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離婚後の戸籍と姓

戸籍は夫婦とその子供を単位とする

戸籍は夫婦とその子供を単位として作られております。つまり、結婚すると、それぞれ親の戸籍から抜けて、夫または妻を戸籍筆頭者とする新しい戸籍が作られるのです。また、結婚すると、夫もしくは妻どちらかの姓に統一しなければなりませんが(一般的に多いのが夫の姓)、もともとその姓を名のっていた側が戸籍の筆頭者となります。

たとえば、田中次郎さんと佐藤洋子さんが結婚して田中姓を名のる場合、それぞれが親の戸籍から抜けて、田中次郎さんを筆頭者とする新しい戸籍が作られて、生まれてきた子供もその戸籍に入ることになります。

離婚すると、戸籍筆頭者でない側が戸籍から抜ける

離婚をすると、戸籍筆頭者でない側(結婚時に姓を変更した側)が、その戸籍から抜けることになります。上記の例でいくと、妻の洋子さんは戸籍から抜けることになります。それでは、抜けた洋子さんの戸籍はどうなるのでしょうか?姓と共に見ていきましょう。次の3つのパターンに分かれます。

  1. 結婚前の戸籍に戻り、旧姓(佐藤洋子)となる。
  2. 旧姓に戻り、佐藤洋子を筆頭者とする新しい戸籍を作る。
  3. 婚姻中の姓を引き続き使用し、田中洋子を筆頭者とする新しい戸籍を作る。
  4. ※親の死亡等により、結婚前の戸籍が除籍となっている場合は、1.は選択できません。
    ※子供を自分の戸籍に入れたい場合は、2.or3.を選択しなければなりません。
    ※3.を選択した場合、離婚の日から3ヶ月以内に「離婚の際に称していた氏を称する届」を提出しなければなりません。

戸籍を新しく作る場合、所在地となる本籍が必要になります。本籍地は、現住所とは関係なく、日本国内ならどこでも自由に選ぶことができますが、戸籍謄本等を取得するとき等のために、あまり不便を感じない場所にするのが良いでしょう。


旧姓か婚姻中の姓を名のるか選択できる

離婚後は旧姓に戻るのが原則(民法767条1項)ですが、上の3パターンを見てきたように、婚姻中の姓を離婚後も引き続き名のることもできます(民法767条2項)。結婚前の戸籍に戻る場合は旧姓を名のることになりますが、新しい戸籍を作る場合は、旧姓か婚姻中の姓を名のるか選択できることになります。

上の例でいくと、洋子さんは、結婚前の戸籍に戻る場合は佐藤の姓を名のることになり、新しい戸籍を作る場合は佐藤か田中、どちらの姓を名のるかを選択できることになります。

婚姻中の姓を引き続き名のりたい場合

婚姻中の姓を、離婚後も引き続き名のりたい場合は、離婚の日から3ヶ月以内に、住所地か本籍地のある市区町村役場に「離婚の際に称していた氏を称する届」を提出しなければなりません。仕事等の都合のため、子供との関係、その他離婚したことを他人に知られたくない等の理由により、離婚後も引き続き婚姻中の姓を名のりたいと考える人は少なくありません。

離婚の日から3ヶ月以内であれば、この届だけで婚姻中の姓を名のることができ、理由を問われることもなく、相手方の了承や特別な手続き等も必要ありません。

なお、離婚後3ヶ月以内という期間の定めは絶対です。うっかりしていたり忘れてしまっていたりしても、何とも弁解の余地はありませんので注意しましょう。また、離婚の日とは、協議離婚においては離婚届が受理された日、調停離婚においては調停成立の日、審判離婚・裁判離婚においては審判・判決が確定した日、和解・請求の認諾による離婚においては和解成立の日・認諾のあった日ということになります。

離婚時に選択した姓を変更したい場合

離婚時に選択した姓を変更したい場合や婚姻中の姓を名のりたくても3ヶ月以内に手続きできなかった場合等は、家庭裁判所の許可を得なければなりません。一般的に、姓の変更は社会的影響が大きいため、やむを得ない事情がない限り容易には認められません。占いや好き嫌いなどの理由による変更はまず認められませんが、離婚の場合は、比較的認められやすいと言われております。

姓を変更する場合は、住所地の家庭裁判所に「氏の変更許可」を申し立てて、認められた後、本籍地または住所地のある市区町村役場で変更手続きを行います。

氏の変更申し立て理由

■ 旧姓→婚姻中の姓

  • 旧姓に戻ったが、婚姻時の姓を引き続き通称で使用している。
  • 旧姓よりも婚姻中の姓の方が、社会的・経済的に見ても定着している。
  • 養育している未成年の子供が姓の変更を嫌がるので、親の方の変更で姓を同じにしたい。
  • 子供を引き取って、同じ戸籍に入れたい。
  • 離婚したことを知られたくない。

■ 婚姻中の姓→旧姓

  • 子供のために婚姻中の姓を選択したが、親権者を前夫に変更して、子供を前夫の戸籍に入れたので、婚姻中の姓を名のる必要がなくなった。
  • 前夫に悪用されたり、嫌がらせを受ける。
  • 前夫に反対され暴力を受ける。
  • 身内から勧められた。
  • 前夫の債権者から催促を受ける。
  • 旧姓に戻って気分の転換・整理をはかりたい。

姓の選択は慎重に

離婚に伴い旧姓に戻った場合でも、離婚後3ヶ月以内に届出を出せば、容易に婚姻中の姓を名のることができるにしても、その後の変更は上記で述べたように、家庭裁判所の許可が必要であり、必ず認められるとも限りません。姓の選択をする際は安易な考えで行うべきではなく、上記のような問題点等も考慮し、慎重に判断、選択する必要があります。

子供と同じ姓にしたいということであれば、子供の姓を変更する方法もあります。どちらの選択がベストなのか、将来のことも考えて少し長い目で判断する必要があります。

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